素材
北海道産の玄米、てん菜糖、大麦、小麦、大豆、スイートコーンなど
使用
製品
  • やさしいコーンフレーク プレーン
  • やさしいコーンフレーク ケーンシュガー
  • やさしいコーンフレーク ビターカカオ
  • やさしい玄米フレーク ほんのり りんご
  • やさしい玄米フレーク ミルクカカオ
  • 玄米と五穀のグラノーラ

「やさしい」理由

輪作(りんさく)は、毎年栽培する作物を変えて、同じ作物を同じ農場で連続して栽培しない農法だ。一方で、連作(れんさく)は同じ作物を数年間連続して栽培し、単作(たんさく)は毎年同じ農場で同じ作物を何度も繰り返し栽培する方法である。輪作は人にも環境にもやさしいことから北海道や多くのヨーロッパの国々で選ばれている。なぜ、みんなにやさしいかと言うと、農薬を使用する量がとても少なく、常に土壌の健康を維持することが可能で、そこに生息している虫や菌を農薬で殺虫・殺菌する必要が少ない農法であるからだ。
連作をすると同じ農場に毎年同じ作物を栽培することとなる。そうすると、その農場の土からはいつもその作物が必要とする栄養素が吸い取られる事となる。特定の栄養素のみが使用されるため、農家はそれを補うために大量の化学肥料を土に入れる必要がある。さらに、同じ作物を同じ畑で栽培すると、その作物を好む虫や菌がその農場で増え続ける。それらの虫や菌を殺虫・殺菌するために、大量の農薬が必要となる。農薬を大量にまくと、環境に多くの化学物質を散布することにもなるし、散布している農家さんの健康にも良くない。

輪が和を生む

一方で、輪作をした場合には、毎年異なる作物を農場で栽培することから、作物ごとに必要な栄養素も異なり、また作物ごとにそれらを好む虫も菌も異なる。栄養素は異なる作物を栽培することで、肥料の使用量を減らすことができる。特にとうもろこしは実のみを食用に使用するので、畑には使用されない根、茎、葉が実の収穫後に大量に畑に残り、それが緑肥(生の状態の肥料)となり、次に栽培する小麦の栄養となる。また、とうもろこしを好む虫や菌が繁殖したとしても、翌年に、その畑には小麦が栽培されるため、とうもろこしを好む虫と菌はとうもろこしが栽培されていないので、食べるものがなくなり自然に減少してしまう。連作した場合には、増え続けるとうもろこしを好む虫と菌を農薬で化学的に除去しなければならないところ、輪作では農薬を使用せずに、虫と菌を自然に減らすことができるのだ。輪作の「輪」が生態系の「和」を保っているのだ。北海道の畑を見るときに、パッチパッチ※で異なる作物が栽培されているのを見て、輪作の環境と人へのやさしさを感じとってみてはどうだろうか。

※パッチはpatch=〔畑の〕1区画