素材
有機コーングリッツ
使用
製品
  • やさしいコーンフレーク プレーン
  • やさしいコーンフレーク ケーンシュガー
  • やさしいコーンフレーク ビターカカオ

究極の低負荷

有機栽培は様々なルールにのっとって栽培されるが、同じ有機栽培でも生産者ごとに異なるフィロソフィーがある。「やさしいコーンフレーク」に使用している有機コーングリッツの一つに、アルゼンチン産の有機とうもろこしがある。
アルゼンチンは広大な面積(日本の約7.5倍)を有する大農業国であり、有名な畜産国でもある。アルゼンチン産の牛肉は世界的にも有名であり、牛肉料理はアルゼンチンの文化そのものだ。そのアルゼンチンで行われているとうもろこしの有機栽培はアルゼンチンでしかできないような、壮大な農法だ。地平線の先まで見えないような何百ヘクタールという大農場を4等分し、毎年「輪作」を行っている。輪作は多くの国で行われており、北海道でも輪作をしている。しかし、アルゼンチンの輪作はユニークだ。4等分した農地の一つに、とうもろこし、もう一つの農地にマメ科の植物(大豆など)、もう一つに麦などを栽培する。ここまでは、北海道と同じだが、最後の一つの農地には牧草を栽培し、牛を放牧させている。

畑だって一休み

北海道では牧草を栽培することはあるが、秋に機械で収穫され、トラックで倉庫に輸送され、倉庫やサイロなどで保管されている。牛はほとんどが牛舎で飼われており、牛糞はトラックでたい肥場に移動され、たい肥はトラクターで農場に運ばれる。一方、アルゼンチンの契約農場では、牧草を栽培し、牛が放牧され、牛糞はその農場に「自然」に還元され、収穫、保管、移動などの作業が一切ない。それらの作業は放牧された牛にさせ、その畑は1年間農作物の栽培から「お休み」をとるのである。

1年に一回のお引越し

1年「休んだ」農場の翌年には有機とうもろこしが栽培される。牛糞を含んだ栄養豊かな大地で育てられたとうもろこしだ。牛はというと、牛飼いが4等分された次の「お休み」する農場に自ら大移動し、放牧は続けられる。それを毎年繰り返すことによって、牛たちは無農薬の良質な牧草を食べ続けるので、究極の環境に「やさしい」農法は持続的に維持できるのである。