- 素材
- てん菜糖(北海道産)
- 使用
製品 -
- やさしい玄米フレーク ほんのり りんご
- やさしい玄米フレーク ミルクカカオ
- 玄米と五穀のグラノーラ
日本の「あまい」を
支えていたのは大根!?
砂糖と聞くと大半の人はサトウキビをイメージする人がほとんどだ。世界的には、確かにサトウキビを原料にした砂糖が多いが、実は日本産の砂糖の約8割が「大根」からできている。「大根」と言っても、おでんなどで食べる大根ではなく、「さとう大根」や「てん菜」と言われる根菜類で、一般的な大根とは異なる品種だ。実(み)は土の中にできるが、形の悪いカブ(ビート)に近い形(イラスト参照)をしている。日本語では、さとう大根とか、てん菜などと呼んでいるが、英語ではシュガービートと呼び、てん菜糖のことをビートシュガーと呼ぶこともある。
北海道産てん菜糖は
出不精
Feel&Greenで使用する砂糖はこのさとう大根を原料としたてん菜糖か有機砂糖だ。外国産の砂糖の多くはサトウキビから作られており、サトウキビの産地の多くは南米にある。南米の粗糖を日本まで2ヵ月間かけて船で送り、日本で白糖にしている。一方、北海道産てん菜糖は、その名の通り、北海道で栽培されたさとう大根を北海道で砂糖にしている。そして、北海道にあるシリアル工場で北海道産てん菜糖を使用している。北海道産のてん菜糖は、北海道から一度も出ない出不精な(環境にやさしい)砂糖なのである。
さとう大根は大切な「仲間」
さとう大根は皮をとり、実を切って食べるとほんのりと甘い。南国では、疲れた農家さんはサトウキビの茎を口に含ませ、甘さで疲れをとるように、北の農家さんたちはさとう大根を口にほおばり、甘味を楽しんだそうだ。そんな、日本の「あまい」を支えるさとう大根は北海道の農業では欠かせない、大切な農作物のひとつだ。農場での持続的な栽培のために、北海道では輪作が行われており、さとう大根もその輪作に欠かせない作物の一つだ。代表的な北海道の輪作は、さとう大根、とうもろこし、大豆、小麦、じゃがいもなどで、これらの作物を毎年異なる農場で栽培している。さとう大根は春に苗を植え、9月末から10月にかけて収穫される。そして、収穫されたさとう大根は近くの工場に輸送され、収穫時から翌年の春頃までの間に、24時間操業の砂糖工場で砂糖が製造される。なぜ、24時間操業で一気に砂糖にするかというと、さとう大根は水分が高く、温かくなると腐ってしまうからである。真冬の氷点下のなか、砂糖工場は真夜中でも砂糖を作り続けている。そして、春から秋までは、砂糖工場はひと休みし、また新しいさとう大根の収穫時まで待つのである。